大一保多屋のもう一つのテーマは限られた資源の有効活用です。最近でこそリサイクルが取り上げられることが多くなりましたが、大一保多屋は何十年も前から既に繊維(不織布、繊維原料など)のリサイクルに本格的に取り組んでまいりました。そしてこれまでに数々の難題に取り組み、有効利用不可能とされてきた繊維廃棄物に新しい命を吹き込むことに成功してまいりました。利益効率の悪いこの事業を現在まで継続して行ってこれたのには理由があります。それは長年の活動の中で良きパートナー(加工先、販売先、仕入先)にめぐり合えたことによります。これらのパートナー様の御協力がなければ今日までこの事業を継続することは困難でありました。みなさまには大変感謝しております。
大一保多屋の指す有効活用とは、再生ペレット化、燃料化、海外輸出などのような方法だけではありません。素材、形状、状態により最も適した国内での有効利用方法を常に創造し続けております。弊社には毎月数百トンを越える量の合成繊維製品の副産物が運ばれてきますが、現在のところそれら全てを有価で買い取っております。それは弊社がそれらの物を「廃棄物」としてとらえていないからです。「どんな物にも必ず利用方法がある」 それを信じて日々、用途開発に取り組んでおります。